胃の中は胃酸が出ているため、通常の菌は死んでしまいます。ピロリ菌は特殊な酵素をもっており、アンモニアを発生して、胃酸から身を守っているため、胃の中で生きることができます。
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胃の中は胃酸が出ているため、通常の菌は死んでしまいます。ピロリ菌は特殊な酵素をもっており、アンモニアを発生して、胃酸から身を守っているため、胃の中で生きることができます。
ピロリ菌に感染すると胃に炎症を起こすことが確認されています。
胃・十二指腸潰瘍の患者様でピロリ菌を検査すると、約90%の患者様がピロリ菌に感染していて、ピロリ菌が胃・十二指腸潰瘍の原因になっていることがわかっています。
※北海道大学がん予防内科学講座 浅香正博教授監修資料より引用
ピロリ菌がいる場合には1度潰瘍の治療をしても1年後には60%以上の患者様が再発してしまいます。ピロリ菌を除菌することによって胃・十二指腸かいようの再発率は著しく低下することが認められています。
代表的なものとしては胃がんとの関連性が指摘されています。
ピロリ菌に感染している人と感染していない人に対して10年間調査を行ったところ、感染している人では2.9%に胃がんが発生したのに対し、感染していないひとでは胃がんは発生しなかったという研究報告があります。
※Uemura, N., et al.: N Engl J Med, 345, 784, 2001
早期胃がんの治療後にピロリ菌除菌をした場合と除菌治療をしなかった場合で比べたところ、除菌治療をした患者様では新しい胃がんの発生がおよそ1/3であったとの報告があります。
※Fukase K. et al.: Lancet, 372:392-397(2008)
下記の場合は保険適用となります。
2種類の抗生物質と胃酸を抑えるおくすりの3種類のおくすりを朝と夕方の1日2回1週間しっかりと続けてのむことで約80~90%の患者様はピロリ菌を除菌できます。
除菌が成功したかどうかは除菌治療終了後4週間以上あけて検査をすることでわかります。
1回目の除菌治療で除菌が出来なかった場合にはおくすりを変えて再度除菌治療を行うことが可能です。2回目の除菌治療では約90%の患者様で除菌ができます。除菌が成功したかどうかは除菌治療終了後4週間以上あけて検査をすることでわかります。
※北海道大学が予防内科学講座 浅香正博教授監修資料より引用